長野の後は、金沢に移動しました。金沢では「兼六園」と「近江町市場」、「ひがし茶屋街」などに行っています。
尾山神社
金沢でまずはじめに立ち寄ったのが「尾山神社」でした。
勉強不足で知らなかったのですが、前田利家公と正室お松の方を祭る神社です。
なぜ、こちらの神社に立ち寄ることにしたかというと、この神門を目にしたから。
明治8年の建築で、和漢洋の三洋式を混用したという門を目にして、「なんだろう、ここ」と思ったのが立ち寄るきっかけ。
ステンドグラスがとても美しく、堂々とした佇まいでした。
異色ですが、古くから航路が盛んだった金沢の街にふさわしい建築物のように思え納得できました。
夜にはステンドグラスに明かりが入るようですよ。国の重要文化財です。
拝殿は内部の装飾が美しく、欄間に透かし彫りの彫刻がされていたり、天井絵が鮮やかだったり。
拝殿の奥にある本殿も厳粛な雰囲気。
他にもガラス張りのデザインの授与所があったり、前田利家港の銅像があったりと他にはない神社の形にとても面白さを覚えました。
尾山神社でも御朱印を頂いてきました。
尾山神社
〒920-0918 石川県金沢市尾山町11-1
授与所:9:00~17:00
夏の「兼六園」
金沢と言えば「兼六園」ですね。
日本三名園の一つである兼六園は、歴代の加賀藩主が約180年かけて作り上げてきた名園です。
「ひとつの庭園が兼ね備えることのできない6つの景観が共存されている」ということが兼六園の由来だそう。
広大な土地に、池や築山、茶屋などが配置され、手入れの行き届いた木々や滝、噴水などもあります。
この日は無料開放だったせいもあり、お客様がたくさん。
この橋の上は撮影スポットとして行列ができていました。
海外からのお客様も珍しそうにあちこち見て回っておられました。
雁行橋
噴水
園内は、浴衣を着た女性やカップルがたくさんいました。歴史のある場所に浴衣や着物で訪れるのはとても良いですね。着付けをしてくれるお店もたくさんあるようなので、次回行く機会があったら着てみたいなと思いました。
兼六園
〒920-0937 石川県金沢市丸の内1番1号
開園時間 3月1日~10月15日 7:00~18:00 (退園時間)
10月16日~2月末日 8:00~17:00 (退園時間)
近江町市場 ー暮らしに密着した「おみちょ」ー
金沢で私が一番たのしみにしていたのがここ。近江町市場です。この市場、290年の歴史を持ち、180を超える店舗が並んでいるそうです。地元の方には「おみちょ」の名前で親しまれているのだとか。
実は、ついた日の夕方にも立ち寄ったのですが、この日は水曜日。近江町市場の多くが定休日に当たる日だったのです。しかも、夕方4時ごろには店じまいをするお店が多いとのことで、翌日の朝、改めて行ってまいりました。
市場は観光向けに販売しているものもあれば、地元の方が普段からお買い物で使うお店もたくさん。買いやすいお値段の商品もたくさんあったので、近くに住んでいたら通っちゃいそうです。
加賀野菜や他県の野菜も。ナスの種類がたくさんありました。
その場で食べれる海産物も。
朝ごはんをここで食べることにしていた私たちは、回転ずしへ。
イカの盛り合わせを食べた後にイカの置き漬けを食べるという、イカ尽くしの朝ごはんとなりました。
その後に見つけた和菓子屋さんで、見たことのない「ささげ餅」というものがあったので購入(夫はうぐいす餅を購入)。
ささげ餅は中には何もない、餅とささげ豆だけのシンプルなお餅です。農作業の合間に食べるそうですよ。
近江町市場
定休日:1月1日〜4日 各店舗による
おしゃれなお店がたくさんーひがし茶屋街ー
金沢で最後に訪れた場所はひがし茶屋街でした。
藩政期の街並みを今に残すこの場所は、お茶屋さんとしての機能のほか、現在ではカフェや雑貨、コスメショップなどもたくさん。
金沢らしく、金箔を扱うお店が多かったです。
気になって入ったお店で少し話を聞かせていただいたので、ご紹介。
能加万菜
能登と加賀、石川の新しい魅力を発信するという、能加万菜というお店。
石川県内の作家さんの作品を多く扱っていて、九谷焼や漆器なども多数ありました。(Instagramで作品が公開されています →noukabanzai)
スタッフの方がそれぞれの商品に詳しく、お伺いすると細部にわたって説明してくださいます。とても親しみの持てるお店でした。
あと、店員さんに、このあたりのお店を見ているときに気になっていたものを聞いてみました。
この、店先にさげられたとうもろこし。
一般のおうちにも玄関先に飾られていて不思議に思っていたのです。
聞いてみたら、金沢市東山の観音院というところで販売される縁起物だということがわかりました。
ちょうどこのお店がある通りが、観音通りという通りだそうで、その先に観音院があります。
こちらに観音様の功徳日に当たる旧暦の7月9日にお参りすると、46,000日分の功徳がある言い伝えがあり、その際に販売されるのがこの「とうもろこし」。
この日に買ったトウモロコシを1年つるし、魔除けや商売繁盛を願うんだそうです。
全国的にも有名になっている行事だそうで、以前は通りのおうち・お店分は普通にあったのに、近年は観光客が購入するため買えない人たちが出ているんだそう。他地域の方もおうちに飾るのかなぁ?
能加万菜 THE SHOP東山
石川県金沢市東山1丁目15-13
定休日/年中無休
営業時間/10:00 – 18:00
Instagram→noukabanzai
金沢での宿泊場所は「金沢シティホテル」
今回、金沢で宿泊場所としてお世話になったのは「
直前の予約だったので、ビジネスホテルを想定していたのですが、運よく空いていたのです。
しかも夫が希望した「大浴場があること」と「広めのお部屋」であることが両方叶うという希望に沿ったホテルでした。
駐車料金がかからないのも魅力的。
お部屋はレジデンシャルルームという31平米のお部屋にしてもらいました
まず、広い。やはり31平米もあると、スーツケースどころか荷物をいくら広げても大丈夫。
自分の部屋くらいの感覚で過ごせます。
お部屋にドレッサーが付いているのも二重丸。
バスルームも独立!しかも広い!
広い洗面台と、右側に少し距離があってトイレ。
トイレ自体は洗面台と同スペースです。
バスルームは窓が付いていて明るい。戸建ての家のお風呂のような感じで使いやすい。くつろげました。
大浴場にも行ってみましたが、広く作ってありました。夫に男性用の様子を聞いたところ、どうやら男性用の大浴場の方が広い様子でしたよ。
お部屋にもアメニティが付いていましたが、女性用にアメニティをプレゼントしてくれました。足指パットやスポンジが付いているのはうれしい!
駅からはちょっとだけ距離がありますが、許容範囲内だと思います。暮らすように過ごしたい方にお勧め。
おもてなしが素晴らしい!観光する人にとてもやさしい金沢
金沢に行って、思ったのが観光客の受け入れ態勢が万全なこと。
2015年3月14日に北陸新幹線が金沢駅まで開業したことにあわせて、金沢駅内のコンコースや観光案内所をリニューアルし、国内外からの観光客を受け入れる体制をしっかり整えてありました。
外国語対応・観光案内カウンター 金沢駅観光案内所
金沢駅新幹線の改札からすぐ近い場所に、「金沢駅観光案内所」が設けてありました。
ここは、総合的な観光案内の他、当日の宿泊予約の受付、周遊バスや定期観光バスなどの各種チケットを販売、宿泊先への手荷物配送サービスなども行っていました。
雨傘や長靴の無料貸し出しも行っているそうです。
観光案内として、金沢だけでなく、和倉温泉や輪島などの石川県全体のパンフレットが豊富に揃えられていました。
金沢駅観光案内所
時間/8:30〜20:00 年中無休 TEL/076-232-6200
金沢周遊バス
金沢駅からの観光で、力強い足になるのが「周遊バス」。
金沢駅前に各方面へのバスが手軽に乗れるようになっていました。
一日券が500円で買えるので、いろいろな観光場所に行くのに使えます。
→城下まち金沢周遊バス|観光に便利なバス |北陸鉄道株式会社
金沢レンタサイクル「まちのり」
金沢を旅するのに、もう一つ有効だと思った交通手段は「自転車」です。
「まちのり」という自転車のレンタサイクルのシステムがあります。
「まちのり」はみんなで自転車をシェアするサービス。
21ヵ所のサイクルポートと「まちのりの事務局」が街中に設けてあり、そこで自転車の貸出・返却ができます。
基本料金は1日200円ですが、30分を超えると30分毎に200円加算されるしくみ。
30分ごとにサイクルポートに出し入れすれば、1日200円でOK。
借り方は簡単。必要なのはクレジットカード。
サイクルポートに行き、タッチパネルに従って、クレジットカードを登録し、その後、パスワードを設定するか、手持ちのICカードを鍵替わりにするか選択します。
今回ICカードを選択した私たち。東海地方で使える「manaca」という交通系のICカードと、「edy」カードでチャレンジしたのですが、2つとも鍵替わりに登録できました。登録自体は3分くらいでできます。
借りるときは、登録したICカードを自転車の脇にある読み取り機にタッチするだけ。鍵が外れ、自転車が取り出せます。
自転車には利用案内(裏側はまちのりのポートが表示された地図)と、途中で停車するときに使う鍵が付属されていました。
万が一、自転車の空きがなくても大丈夫。
まちのりのサイトをみると、別のサイクルポートの場所と、現在の貸し出し可能台数が「あり、少ない、なし」で表示されています。
逆に、ポートに自転車がいっぱいで止められない、という場合も、ポートの端末機の操作をし、ポート外に置いておくことが可能。
自転車は、係の方が多いところから少ないところに、定期的に車で運んでいる様子でした。
今回の「まちのり」の利用で、気になった点をいくつか書き留めておきたいと思います。
- 「いま何分経過しているか」というのが把握しづらいので、借りるときに時計を見て置くことが必要。
- 昼間は観光場所に、夕方~夜は金沢駅に自転車が集中しがちです。
- リアルタイムで「まちのり」サイトに自転車のありなしが表示されますが、行ってみるとちょうど目の前で無くなった、といったことも。
- 1台借りるだけならそんなに難しくはないのですが、複数台の時は、探すこともあります。
- 意外にアップダウンがあります。金沢城公園周辺が特に坂が多いです。
でも、金沢の街を走るのはとっても気持ちが良かったです
。風がとっても気持ちよく、路地や裏道にも入っていけて、とっても楽しかった!
ちなみに、今回はポートに返却するタイプを利用しましたが、ポートに返却しない1Dayパスもあって900円でした。また、電動アシスト自転車のレンタルもあります。
金沢駅内のおみやげは「あんと」と「Rinto」
金沢のお土産は、駅内に沢山お土産を売っている場所があります。金沢駅百番街というお土産やお食事ができるところがあります。「あんと」と「Rinto」という場所があるのですが、「あんと」おみやげが、「Rinto」はファッション・雑貨があります。
「あんと」はフロアがかなり広く、金沢らしいお店がたくさんありました。和菓子や漬物、焼き物や加賀友禅小物、金銀箔工芸品なども。私たち、閉店の時間近くに行ってしまったので全部見切れずにもうちょっと時間を取ればよかったと後悔。金沢の押し寿司や加賀料理のお弁当などを扱うお店もありました。
「Rinto」には「おみやげ処 金沢」という場所があり、会社などで配るような箱に入ったおみやげ物があります。北陸の銘菓、珍味や、駅弁、ビールなどもありました。レジもかなり広くとってあり、混雑してくると放送で「混雑して申し訳ございません」などと声がかかるのも、珍しい光景だなと思いましたよ。
あんと内の「加賀棒茶 丸八製茶場」で購入。ほうじ茶です。
Rinto内のおみやげ処で購入。駅限定ビール
まとめ
今回は、金沢の旅行の記録と、金沢の観光についてお伝えしました。金沢では、限られた時間の中、効率よく観光ができました。しかしながら、行かなかった「金沢21世紀美術館」や「にし茶屋」も行っていたいなとおもってみたりしています。今度は冬もいいなぁ、と思っています。
金沢は東京からも、大阪からも、名古屋からも約2時間半で行くことができます。ぜひ、金沢の観光してみてください。
長文になりましたが、お付き合いありがとうございました。